カブトムシは近年でもきちんとした場所を探せば、普通に見つかる昆虫です。
そうは言っても実際にさがそうとすると簡単には見つかりません。
その一番の理由は、カブトムシが夜行性で、昼間は行動しないからです。
今回は、カブトムシの成虫や幼虫がいる場所、捕まえる時期や期間についてまとめました。
目次
カブトムシの成虫がいる場所はどこ?
カブトムシは、森や林の中にあるクヌギ、コナラなどの木からしみ出る樹液が大好物です。
カブトムシは夜行性の昆虫なので、成虫になると、夜間に、樹液を多く出す木に集まってきます。
日中の間は、これらの木の根元の土のなかや、木の周辺にある落ち葉の下に潜って眠っています。
クヌギ、コナラなどの木の根元のあたりで、やわらかくなっている土が発見できたら、そこの場所を掘ることをオススメします。
カブトムシの成虫を見つける時期や期間は?
カブトムシの成虫をつかまえることが可能なのは、7月上旬から9月上旬にかけての期間がほとんどです。
成虫の数が増えて、多く見受けられるようになるのは、7月下旬から8月中旬までの頃です。
というわけで、7月下旬から8月中旬までに、雑木林に出かけていって、いろんな所を探してみてください。
8月中旬をすぎると、メスは産卵のために飛び立ってしまうから、樹液を出す木の周辺に集まるカブトムシのほとんどがオスです。
時間帯は?
カブトムシの成虫は、夜行性です。
昼間のんびりと休んでいるのは、体が黒っぽいため、太陽の強い日差しを受けると体温が上がるため、土の中などに潜って、地上に出ることは滅多にありません。
夜の18時から19時ごろ、気温が下がり涼しくなると、眠っていた場所から姿を見せます。
それから、20時から21時ごろになると、クヌギ、コナラの木に押しかけて甘い樹液を吸ったり、仲間を求めて飛び回ったり、元気に動き出します。
成虫の活動は夜中の2時ごろまで続きますが、明け方には、木の周辺から離れて、眠る場所に帰っていきます。
樹液が好物でないカブトムシもいる!
コカブトムシ (小型のカブトムシの一種)の成虫は、カブトムシのサナギやミミズなどを食べて生活しているので、樹液の出る木に集まることはありません。
また、カブトムシの多くは、夏が終わると死んでしまいますが、コカブトムシの成虫の中には、冬の間も生きているものもいるようです。
沖縄などに生息しているタイワンカブトムシの成虫は、よく熟れたサトウキビやパイナップルなどを食べます。
外での活動がいちばん活発になるのは6月から9月ごろで、冬でもほんの少しですが、見つけることができるといわれています。
カブトムシの幼虫がいる場所はどこ?
カブトムシの幼虫は、地面に落ちた葉が、時間の経過とともに腐って土となった腐葉土の中や、腐ってやわらかくなった古い朽ち木の中、シイタケ栽培に使われたホダ木の置き場などにいる可能性が高いと考えられます。
中でも、クヌギやコナラなどがいっぱい自然に生え育っている林は、幼虫を見つけやすいので、このような場所を探して、腐葉土や朽ち木の中などを掘ってみることをオススメします。
運が良かったら、いっぺんにたくさんの幼虫を見つけることができる場合もあります。
カブトムシの幼虫を見つける時期や期間は?
カブトムシの幼虫を見つけて捕まえることができるシーズンは、9月ごろから翌年の4~5月
ごろにかけてです。
9月でも見つけることができるのは、成長が早いカブトムシが2度目の脱皮をした幼虫になっているからです。
でも、このころはまだ数が少ないので、幼虫が大きく育った4月から5月ごろにかけて見つけるほうが、もっと確実に捕まえることができるでしょう。
地面や朽ち木を掘って捕まえる!
カブトムシの幼虫を見つけるには、腐葉土や朽ち木の中を、小さなスコップやシャベルなどを使って、歩しずつ掘ってみましょう。
気温が高くなってくると、幼虫は外の方へ動いてくるので、やわらかい体をシャベルの先で傷つけないように、注意してください。
カブトムシの幼虫を捕まえるのに必要な道真は?
・軍手
・ビニール袋
・小型のスコップやシャベル
・小さな容器
幼虫を見つけることができたら、その場所にあった腐葉土などを、小さな容器に敷きつめるように入れてから、幼虫をそっとその上に置いてください。
小さな容器は、幼虫を入れやすいように入れ物の口の広いビン、プラスチックの飼育ケースなどが便利です。
また、容器に入れた腐葉土などの他に、幼虫を育てるエサになるので、幼虫を見つけた場所の腐葉土や朽ち木の木クズなどをビニール袋に入れて持って帰るのも忘れないようにしてください。
最後に
カブトムシのほとんどの種類も、夜になると、甘い木のしるを吸いたくて雑木林に集まってくるので、明るい昼間のうちに、そういう場所を探して、見つけておきましょう。